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ふくろうが幸せを呼ぶ町、当別町。 ~歩いて巡る食と自然~

当別町/石狩郡当別町弥生52-6 他
北海学園大学
経営学部経営学科4年 関根麻衣さん
法学部法律学科3年 雪田賢伸さん
経営学部経営学科2年 五日市朱音さん
経営学部経営情報学科2年 佐藤楓花さん
※令和3年12月取材

ふくろうが幸せを呼ぶ町、当別町。~歩いて巡る食と自然~

当別町とは札幌に隣接する町です。そのため、アクセスもしやすく気軽に訪れることができます。当別町のJR当別駅へはJR札幌駅から札沼線(学園都市線)に乗って約40分、交通費大人750円で行くことができます。石狩川を渡り、当別町に入ると車窓からの景色がガラリと変わり田園風景が広がります。
当別町の町の鳥にはふくろうが選ばれています。当別駅構内や駅周辺ではステンドガラスや案内板、タイル、シャッターなど様々な場所でふくろうがお出迎えしてくれました。
ふくろうの描かれた個性あふれるシャッターは、平成8年前後に、町内在住の看板を手掛けられている方などによって描かれたそう。ふくろうが町のシンボルとなっていることがわかりますね。皆さんも歩いて見つけてみてはいかがでしょうか。

さて今回紹介するのは、当別駅から徒歩3分程の場所にある「ふくろう通り」の個性豊かな飲食店とその周辺の公園についてです。ふくろう通りの飲食店には、テイクアウトもできるお店もあり、ふくろう通り周辺の公園で大自然の中食べることができます。当別町の四季折々の景色はとても美しく、インスタ映えすること間違いなしでしょう。

ふくろう通りとは

なぜふくろう通りと言うのかについて当別町役場の担当の方へお話を伺いました。「ふくろう通りは元々、中通り線という道路名称でした。平成10年ごろに愛称名を公募したところ、町の鳥であるふくろうが入っており、親しみを持ってもらえそうな名称ということで『ふくろう通り』と名付けられました。」とのことです。

ふくろう通りを進んでいくと私たちが取材させていただいた当別の町や人の魅力が感じられる素敵な飲食店4店に辿り着きます。
当別駅から歩みを進めていきましょう。

実家のようなくつろげる空間を味わえる喫茶店


当別駅から徒歩4分ほどの『コーヒーとオムライスの店 喫茶ここ』。

店内は、どこか懐かしさを感じるインテリアとBGMで落ち着ける空間となっています。元あった喫茶店を受け継いで「喫茶ここ」として新しく営業を始めました。前のお店からの常連さんも多いそうですが、初めて訪れた人も入りやすい、温かい雰囲気です。
お店の看板メニューは「昔ながらのオムライス」(税込790円※)です。多くのお客さんの声に応え、テイクアウトが可能になりました。たまごを弱火でゆっくり焼き上げるため、たまごの表面は焦げ目が少なくふっくらした仕上がりになっています。ケチャップは沼田町産のものを使用しており、こだわりがたくさん詰まったオムライスとなっています(ケチャップは単品でも購入できます)。他にも、喫茶店らしい昔ながらのメニューが揃っています。
※メニュー・価格は取材(2021年12月)時点

店長の尾形さんとオーナー夫人の中山さんにお話を伺ったところ「喫茶ここは、一人一人の技術や能力を生かし様々な人が活躍できる場をつくりたいという思いから誕生しました。人と人が関わって常にお客様の声を聞き、新しいメニューやサービスを提供していきたいです」ということで、皆さんが来店するときには、また新たな発見があるかもしれません。また今後は、「当別町内に2店舗増やし北海道外でも通じるような運営や仕組みづくりのモデルを確立したいです。」と目標を話してくれました。最後に「当別町の方は優しい人ばかりです。ふらっと来ても楽しめるのでぜひ来てください!」というコメントにも、お店の温かい雰囲気がにじみ出ているような気がしました。

<お店の情報>
営業時間:平日/10:00~21:00、土・日・祝日/8:30~20:00
定休日:木曜日
電話番号:0133-23-3551
住所:石狩郡当別町弥生52-6
公式インスタグラム:喫茶 ここ(@cafecoco2018) • Instagram写真と動画

札幌近郊で食べるならここ!エゾシカ料理を手軽にテイクアウトできるお店


当別駅から徒歩4分ほどの『株式会社ジビエ工房DeerShop』。
今回の取材に応じてくれたのはDeerShop店長の佐藤さん。

DeerShopは、珍しい鹿肉(エゾシカ肉)を味わうことができるテイクアウト専門店。提供する鹿肉は、会社の代表と、彼が認めたハンターが仕留めたものしか提供しないというこだわりがあります。町内又は当別町近郊で狩猟することで、町内では農作物の被害を抑えることに寄与しています。鹿肉の処理については、仕留めたのちに解体、下処理後2週間熟成をしてから加工します。迅速に血抜きを行うことで臭みがない鹿肉を提供しています。
店内には料理提供まで待つことができるスペースがあるほか、その他加工品が陳列されています。商店街の中にありますが、駐車場があるため、車でも行きやすいのは嬉しいですね。
1番人気メニューは「ハンバーガー」(税込600円※)です。その場で調理し、出来立てを提供してもらえます。町内の藤澤製菓のバンズの上に新鮮なキャベツ、エゾシカ肉のカツ、お店オリジナルソースをかけたハンバーガーです。臭みが全くなくジューシーでとても美味しかったです。
※メニュー・価格は取材時点(2021年12月)のもの

店長の佐藤さんにお店のやりがいを聞いたところ、「鹿肉はおいしいのか疑問に思っている人が『おいしい』と言ってくれた時にやりがいを感じる」と語ってくれました。鹿肉については、「豚肉や鶏肉等のように気軽に食べられる食材であることを多くの人に知ってもらいたいです!」とお話ししてくれました。

DeerShopの加工品は、当別駅横のふれあい倉庫をはじめ、町内数店舗で販売されています。おいしい鹿肉を食べに是非訪れてみてください!

<お店の情報>
営業時間:10:00〜17:00
定休日:月曜日(祝日の場合は火曜日)
電話番号:0133-23-2900
住所:石狩郡当別町弥生52-19
公式HP :https://gibier.co.jp
公式インスタグラム:ジビエ工房(@gibie.koubou) • Instagram写真と動画

西海岸モチーフのオシャレで暖かいお店


当別駅から徒歩5分ほどの『Café & Kitchen Offshore』。開店時間の11:30から閉店時間の21:00まで通しで営業しているので、時間を選ばず気軽に訪れることができます。

ハンバーガーやパスタ、ピザなどアメリカをイメージするような数多くのメニューを楽しめます。地元でとれた旬の野菜や食材を使っています。店内にはコンセントとWi-Fiも完備されており、友人とのランチやディナーだけではなく、お祝い事やミーティングなど、様々なシーンで利用されているそうです。

人気No.1メニューは「Offshoreバーガー」(税抜1,300円※)です。新型コロナウイルス感染症の流行をきっかけにテイクアウトメニューにも力を入れています。
※メニュー・価格は取材時点(2021年12月)のもの

今回お話を伺った店舗マネージャーの山田さんは、以前は札幌で働いていたそうです。地元である当別町に何か貢献したいとの思いがきっかけでOffshoreのオープンに至ったそう。インタビューの最後には「Offshoreは長く愛されるようなお店が目標です。また当別町には、まだまだ知られていない食材やスポットがあります。是非、たくさんの人に当別町を訪れてほしいです!」と語ってくれました。

<お店の情報>
営業時間:11:30~21:00(ラストオーダー20:30)
定休日:水曜日、第1・3木曜日
電話番号:0133-27-5414
住所:石狩郡当別町弥生51-26プラージュNL43-1階
公式インスタグラム:Cafe&Kitchen Offshore(@offshore_tobetsu) • Instagram写真と動画

昭和54年から現在まで営業を続ける古き良き喫茶店


当別駅から徒歩6分ほどの『喫茶ジュノン』。
今回の取材に対応してくださったのは、お店を1人で切り盛りする末田さんです。

喫茶ジュノンが営業を始めた頃、周囲ではインベーダーゲームが大流行していました。それによって、喫茶店を利用するお客さんが増加する「喫茶店ブーム」が起こりました。周りにも喫茶店など飲食店が立ち並び、競合が激しくなる中でも、そしてブームが去った現在でも、こうして営業を続けられています。

人気メニューは焼肉ライスで、他にもナポリタンやたらこパスタ、ナットウスパ、ハンバーグセットなどなど…。パンケーキといったデザートも揃っています!
※メニュー・価格は取材時点(2021年12月)のもの

お店の食事だけではなく、店内の雰囲気もまた喫茶ジュノンさんの魅力の一つです。
店内には、たくさんの作品があります。これらは全て圭子さんの手作りのものだそうです! 2階の教室で粘土の工芸を教えているそうです。

<お店の情報>
営業時間:13:00~19:00
定休日:月曜日(場合によって変更有)
電話番号:0133-23-2851
住所:石狩郡当別町弥生51

※紹介した飲食店は新型コロナウイルスの影響により営業時間・定休日に一部変更がある場合があります。詳細は公式HP、インスタグラムなどでご確認ください。

自然を楽しみながら美味しいご飯を食べたい人におすすめのスポット3選

テイクアウトしたご飯を食べることができる公園を紹介します。どの公園もふくろう通りから徒歩圏内で、屋根付きのベンチがあります。

~白樺公園~

当別駅の北口を出て目の前にある公園です。解放感があり、ピクニックのような楽しみ方ができます。

~ポッポ公園~

当別駅南口を出て左側に隣接している公園です。汽車の置物があり、インスタ映えポイントとしてもおすすめです。冬季は雪除けシートに覆われていますのでご注意ください(取材時も汽車は見ることができませんでした)。

~阿蘇公園~


DeerShopから徒歩2分の位置にある公園です。当別神社に隣接し、公園内には遊具や野球場などがあり非常に大きな敷地です。春には「サクラ」、夏には「とうべつ花火大会」、秋には「紅葉」、冬には「あそ雪の広場」といった四季を堪能できます。

「とうべつ花火大会」は、ビアパーティーと縁日と花火大会を同時に楽しめるイベントとなっています。花火の打ち上げ場所は非常に近く、他の花火大会では味わえない「真上の花火」という臨場感が魅力です。地元の人からも人気のイベントで、札幌からも訪れる人が多いそうです。


「あそ雪の広場」は、大型滑り台・スノーモービル・雪上車・馬そり・餅つきなどが体験することができます。これらの体験は全て無料とのこと。また花火打ち上げも行われ、夏とはひと味違う冬景色と花火を同時に楽しめます。子供だけではなく、大人も楽しめるイベントです。
※イベント内容は変更される場合があります。



<住所一覧>
白樺公園:詳細な住所はありません。JR石狩当別駅北口目の前です。
ポッポ公園:北海道石狩郡当別町白樺町55
阿蘇公園:北海道石狩郡当別町元町53-10

今回の紹介は以上です!

取材したお店の方は皆さん温かく、とてもお話上手で取材中もいろいろなお話を聞かせていただきました。その場にいるだけで海外の雰囲気を感じることができるお店や、昭和の時代から続く暖かい雰囲気が魅力的なお店など個性豊かでした。ふくろう通りは、私たちの周りでは、あまり知られていませんでしたが、魅力あふれるお店をたくさん発見することができました。
是非、ふくろう通りに足を運んでみてください!

おまけ~町の人に聞いた当別町おすすめポイント~

~Offshoreの山田さん~

春は当別神社の桜や、夏は菜の花畑や薄紫色が一面に広がる亜麻、秋は稲穂、冬は雪景色など季節ごとに変わる景色を楽しんでいただけると思います。

~喫茶ここの中山さん~

スウェーデンヒルズにあるレクサンド記念公園です。展望台がついていてそこからの景色がとてもキレイです。当別町の人はとても温かく、一回仲良くなるとよくしてくれます(笑)

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